ロリポップ・アンド・バレット

アニメ・映画・特撮・読書の感想や考察を書いたり書かなかったりする

2020-01-01から1年間の記事一覧

メタフィクションとして見る『デカダンス』、あるいは「メタで始まり、ベタで終わる物語」について

アニメ『デカダンス』、「世界観のネタばらし」を序盤で披露し、「ネタばらしのその後」を描くという強い意志を感じる魅せ方に「思い切った事をするなぁ」と思うと同時に圧倒的な「信頼感」を抱いたののが、まず自分が視聴継続を決心した理由の一つ。 個人的…

『タイバニ』マーベリック編に感じる"惜しさ"

外出自粛のゴールデンウィークに際して、折角だから今まで手をつけていなかった人気作を見ていこうと思い、『TIGER & BUNNY』(以下『タイバニ』)をこの5日間で視聴。 「ヒーローもの」の王道を行く脚本と、クリフハンガーな物語の引きがかなり印象深い作品…

なぜ「3値を知る前には戻れない」のか あるいは「しゅくふくポケモン」が自分にもたらした"呪い"について

ゲーム『ポケットモンスター』シリーズ、単純計算してみたら23年も続いてるシリーズと知り、めちゃくちゃ息の長いコンテンツに進化してきたなと。自分が小学4年生だったか5年生だった頃、木曜日の塾帰り、家に変えればまずチャンネルをポケモンに変える…

ボンドルドは如何に魅力的なヴィランだったか 『劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明』感想

『メイドインアビス』はその可愛らしい風貌のキャラクターに反し、熾烈な世界観だったり、目を覆いたくなるような惨状が描かれる事から、すっかり「ハートフルボッコアニメ」の代表として見なされつつある作品だ。原作者・つくしあきひとと言えば、私個人と…

『異世界誕生2006』感想 「アンチテーゼ」に留まらない"ドラマ"に泣く

数ヶ月前にツイッターで、その惹き込まれるあらすじが話題になっていた『異世界誕生2006』。この正月休みの楽しみにとっておいた作品を読み終えての感想を残しておきたい。 2006年、春。小学六年の嶋田チカは、昨年トラックにはねられて死んだ兄・タカシの分…