ロリポップ・アンド・バレット

アニメ・映画・特撮・読書の感想や考察を書いたり書かなかったりする

レビュー

「何もないからこそ、何かを生み出せる」という錬金術 『プーと大人になった僕』を視聴して。

先日、話題の映画『プーと大人になった僕』を観に行った。自分は当然、キャラクターとしての「プーさん」は知っていたのだが、原作ストーリーについての知識は無かった。 「豚なのに細いキャラ、尻尾でジャンプというド◯キーコングの敵さながらの動きを見せ…

『劇場版仮面ライダービルド』において「Be The One」は何を表したのか。次の10年に向けた究極のオマージュ

今年もこの時期がやって来た。仮面ライダーの夏映画は劇場版ポケモンシリーズと肩を並べて映画業界を賑わせる、まさに「キッズコンテンツ夏の陣」である。映画の感想の前に『ビルド』TV本編をざっと振り替えるとこんな感じである。 ・記憶喪失の天っ才物理学…

アニメ『ロックマンエグゼ』で印象に残った回をまとめました

既に3ヶ月もの間、更新が途絶えてしまったためか、はてなブログに広告がチラつくようになった。「この広告は1ヶ月以上更新のない場合に表示されます」という、半ば晒しあげのような不名誉なレッテル貼りだ。リアルの忙しさルナティックだったので仕方ない。 …

痛みで繋がる少年少女 『キズナイーバー』レビュー

私自身trigger作品が好きで、今期の『ダーリン・インザ・フランキス』を毎週目をキラキラさせながら観ている。ダリフラ、面白いですよね。シリーズ構成は『シュタゲ』で脚本を務めた林直孝と、『グレンラガン』監督・錦織敦史だ。キャラデザは『君の名は。』…

インターネッツに足跡を残すということ 「ストーリー不要の時代」「ポリゴンはわるくない!」を例に

ちょっと前にはてな匿名ダイアリーにて、以下の記事が話題になっていた。 https://anond.hatelabo.jp/20180116071707 シナリオライターをされている方が、今流行りのポプテピピック、鉄血、異世界スマホを例に挙げて「今はストーリーに価値が見出されない時…

優れた文学としてのポプテピピック あるいは『君の名は。』の再来

もうポプテピピックに関する考察は死ぬほど語られてもう何も語る事など残されていないとは思うし、この記事もn番煎じなのだろうけどとりあえず「何故こんなにも流行っているのか」を自分なりに考えてみました。 元々ポプテピピックが流行り出したのはアニメ…

『宇宙よりも遠い場所』前半の雑感と、「淀み」のテーマ

今期アニメが全て出揃い、多くの作品で方向性が定まってきた頃だろう。ポプテピピックという特異点をはじめとし、京アニの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、triggerとA-1の合作『ダーリンインザフランキス』、タカラトミーの本気『シンカリオン 』など…

心霊番組はなぜ衰退したのか

こんにちは、シゲです(^ ^) 9月に入り、少し暑さもおさまって過ごしやすくなってきた。ところで皆さんはこの夏、心霊番組を見ましたか?私が小学生の頃は、毎年恒例・心霊番組の金字塔『本当にあった怖い話』やギャグ路線の垣間見える『怪談新耳袋』を密かな…