ロリポップ・アンド・バレット

アニメ・映画・特撮・読書の感想や考察を書いたり書かなかったりする

アニメ『ロックマンエグゼ』で印象に残った回をまとめました

f:id:Skarugo0094:20180715235618j:image

既に3ヶ月もの間、更新が途絶えてしまったためか、はてなブログに広告がチラつくようになった。「この広告は1ヶ月以上更新のない場合に表示されます」という、半ば晒しあげのような不名誉なレッテル貼りだ。リアルの忙しさルナティックだったので仕方ない。

 

アニメ感想ブログなのにアニメのことを一切更新しないのは自分としても気分が悪いため、今回は「記事にしやすそうな作品」を紹介しようと思います。『ロックマンエグゼ』です。おそらく現在大学の3〜4年生あたりがドンピシャ世代ではなかろうか。自分は2の途中までやっていた。途中でアメロッパか何かの行き方が分からずに放り投げた思い出。

 

dtvで全シリーズ上がっていたのと、脚本に『ウルトラマンネクサス』、『仮面ライダードライブ』の詩島剛闇落ち編で大活躍したあの長谷川圭一先生が参加していたので見るっきゃなかった。基本的に平和すぎる世界観なのだが、中には色々な意味でカオスだったり、子供にはまだ早そうなやばい回もあるほか、時には社会風刺にも挑戦するような、良くも悪くも「てんこ盛り」のアニメだ。今回は踏み込んだ考察とかではなく、単に印象に残った回を紹介していこうと思う。

 

18話 暗躍!ワールドスリー!

19話 戦慄!悪魔チップ!

 

いわゆるロールちゃん闇落ち回。序盤のヤマ、「N1グランプリ編」でそれは起こった。犯罪集団のワールドスリーの一味が、日暮先生に変装して怪しげなチップをメイルちゃんに渡し、それが原因でナビのロールちゃんが暴走という流れ。個人的に闇落ちといって安易にボディを真っ黒にするのではなく、妖艶なアイシャドウが加わるところが非常にポイントが高い。しかも驚くべきは1話完結ではない点だ。バンキシャのあのBGMをバックにロールちゃんがさらにパワーアップし、高らかな笑い声で何とそのまま次回まで引っ張るのだ。流石としか言えない。

 

 

チップの取り外しも困難で「おいおいどうすんだ」と思いきや、いつもの「感情に訴えかける」という、よくある展開でロールちゃんに説得を試みる。それでもうまくいかない。いつもならばここで元に戻ってハッピーエンドなのだが、妙な拘りを感じる。製作者はノリノリである

 

しかし、新たにチップを装填することですでに挿入済みのチップが外れるという、とーっても簡単な方法で闇落ちが解けるのだ。いや確かに「目を覚ませ!」で本当に目が覚めるよりは幾分マシなはずだし、ロジック的にも有りなんだろうけど、あまりにも呆気なさすぎてね…。

 

30話 エレキママの電撃作戦!

 

エレキ伯爵の株が上がった回。優秀な兄と比べられて劣等感を抱いて生きてきた弟のエレキ伯爵に共感した人も多いはず。エレキママが伯爵に喝を入れるのだが、兄を引き合いに出して露骨に嫌な反応をする伯爵。ナビがダメージを受けると自分も電撃を食らうデスマッチ戦で熱斗と対戦。普通に火事になりそうだし、実際この後の回には電撃デスマッチが起因して火災になる展開が待っている。

 

 

バトル後、久々に会えたと思った母親の姿はいつのまにか消え、残っているのは母の墓石のみ。兄を引き合いに出したのは他でもなく、自分を奮起させる為だと知った伯爵。何ともしんみりさせられるような回だった。エレキ兄弟の確執については、だいぶ後になってから回収されるので最後まで見届けよう。

 

35話 ダム決壊0秒前!

 

サロマさんの幼馴染のダイスケがクイックマンを使って、氷室家のダムの稼働を妨害する。長谷川脚本。しかしダイスケの狙いはあくまでも脅迫の域を超えず、最初からダムを崩壊させるつもりは無かった。するとクイックマンの背後からゴスペルの一味・カットマンが襲いかかる。かわいい風貌の割にえげつないキャラに仕上がっている。原作でもそんな感じでしたね。

 

一番の見所はサロマさんがラストで環境破壊をする人間たちに何かを訴えかけるように呟くシーン。単純な勧善懲悪ではなく、本当の悪はむしろ我々なのかもしれないという、一昔前までの特撮を思わせる意味深な回だった。

 

36話 デンサンシティ南極化計画!

37話 紅い閃光!

 

ヒートマンの初登場回。この二話は同じストーリーを熱斗目線・ヒノケン目線の2つの視点から展開した構成になっている。ここでもワールドスリー一味の株が上がる。フリーズマンに敗北し、デリート寸前になったヒノケンのナビ・ファイアマンの生まれ変わりとして、ヒートマンを名人からもらう。ファイアマンの敵討ちを目標に再び戦いに身を投じるヒノケンがひたすらカッコいい回。

 

51話 崩壊の刻!

 

ゴスペル暗躍編の最終回。エレキ伯爵とガウスの兄弟決戦の回でもある。フォルテの影響で体にバグが発生し、ロックマンはピンチに。そこで熱斗は諸刃の剣・エキストラコードを送り、バスターでマグネットマンを倒そうとするも、バグの影響で照準が定まらない。そこでエレキ伯爵のナビ・エレキマンがマグネットマンを抑えて、構わず打つように頼む。そのまま両者ともバスターを浴びてデリート。元ワールドスリーかっこよすぎかよ。

 

その後ロックマンはバグスタイルに変貌、ゴスペルを吸収して暴走し、ネットシティが次々と崩壊していく。ここの作画がいつも以上に力が入っていてびびる。収拾がいよいよ怪しくなってきたと思われたが熱斗くんの説得により崩壊は免れる。あるキャラとの邂逅・呼びかけが起因して世界を救うゼロ年代セカイ系を思わせる展開と言えなくもない。

 

振り返ってみると、基本はギャグかつ随所にガバい展開がありながらも抑えるところはしっかり抑えた、良質な子供向けアニメだったと思う。続編の視聴はまた時間があれば…。