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シゲの鑑賞日記(仮)

主に趣味(アニメ、仮面ライダー、ポケモンなど)を自由気ままに語りますヾ(๑╹◡╹)ノ" 特に、アニメの感想などをつらつらと書いていくつもりです^ ^

ボンバーマンジェッターズは最高の人間ドラマだった!

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こんにちは、シゲと申しますm(_ _)m今回は隠れた名作と名高いボンバーマンジェッターズを紹介します!
(以下、ネタバレを多く含むので注意!)

 

話数が多くて中々手が出せない作品だったが、全話通して見て本当に見る価値のある作品だと感じた!この作品は1〜26話までの第1部、27〜52話までの第2部に分かれる。

 

まずはマイティの行方を巡る第1部
MAX=マイティというミスリードの見せ方、かなり鳥肌物である。洞窟での風船ボムのくだり、ボムの投げ方までマイティと同じであればここで誰もがMAX=マイティを確信するであろう。そしてMAX=マイティを信じて疑わないシロボンがより一層切なさと残酷さを引き立てるのだ!しかもそのミスリードをおよそ2クールにも渡って見せるのだから只者ではない作品であると感じた。

 

そして物語が加速する20話以降、マイティの死を知った後のキャラクターの動きがまた繊細で素晴らしい。シャウトの過去とツイストさんのくだり、その時のアイン博士のセリフ「人生で一番大変なのは同じ事を続けるということ」これがめちゃくちゃ心に響いた。
特に26話でシャウトがシロボンに喝を入れるシーン、そしてシロボンが涙交じりの声で発した「ボムの力はボムにあらず、心にあり」というセリフも、金朋さんの演技力も相まって涙無しには見られなかった。

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マイティとゼロの複雑な心情を描いた第2部
ここで私的に一番ポイントだと思ったのが「シロボンは決してゼロの事をお兄ちゃんとは呼ばない」事。あくまでマイティは死人であり、ゼロはゼロである、という徹底した見せ方。もうマイティはこの世にはいないのだ…という悲しみを引き立てる。

 

しかし第2部の見所はそれだけには留まらないのだ。「その人の記憶を保持するロボットは、果たして"その人"本人であると言えるか否か」つまり「なにをもって"本人"とするか」という、一概に「これだ!」と断言する事ができないテーマをわれわれ視聴者に投げかけたのだ!

この作品ではマイティとゼロは全くの別人として話が進められた。シロボンもそのつもりでゼロに接していたのだが…

 

やはりどうしてもゼロにマイティの面影を重ねてしまう"心の中の葛藤"がこれまた我々の心を抉るのである!シロボンは10歳という設定である。我々で言うおおよそ小学5年生くらいの年齢だろう。これほどの幼い"子供"がこれだけの"過酷な現実"を背負ったのだ!


もう一つ心に残ったのが「マイティの苦悩」あれだけ完璧なボンバーマンだと周りからもてはやされていたマイティ、それが時系列で第1話の時点で既に「限界を感じていた」発言。しかしそれを決して誰にも見せなかったマイティの「優しさ故に無理をする」性格がまた何とも切ない。

 

この作品のメッセージは「死と向き合う」
親しい者の死を死として受け止められるか、という子供向けアニメとは思えない深いテーマであった。
opのホップ!スキップ!ジャンプ!はまさにこれを伝えたかった歌だと思う。


総じて、この作品は52話全てを使って1人のキャラクターの死に焦点を当て続ける、「丁寧で繊細な作品」という印象を受けた。死んだキャラクターをここまで掘り下げる作品は本当に珍しいなと。
(私は普段1クール物のアニメを見るが、大体キャラクターが死んでも立ち直るのがめっちゃ早かったり、後半にはもう忘れられてたり、割と1クール物でキャラクターの死を扱うのは無理があると感じている。)


52話のうち、ギャグ回も含めて無駄な回が一切なく、そして伏線を残さず綺麗に回収した点も大変評価できるポイントだった!

特に最終回の黄色いパンジー、第1話でマイティがボムで咲かせた花が今でも根付いている、という描写には泣かずにはいられなかった。
マイティは死んだ、しかし確かにマイティはそこに生きていたのだ。という描写をさりげなく持ってくるあたり本当にセンスがある!

 

ちなみにパンジーの花言葉、色ごとにそれぞれ意味が異なるらしい。
マイティの咲かせた黄色は「つつましい幸せ」
これまた誰よりも幸せを祈るマイティの優しさを感じた(たまたまかもしれないけどw)

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私は、「子供向け」と「子供騙し」は全くの別ものであると考えている。この作品は「子供に見せたいアニメ」というコンセプトで作られている。

基本的にはメイン視聴者層は小学生あたりになるはずなので、必然的に明るいギャグパートも多くなってくる。そのギャグパートもアメリカザリガニのコンビがかなり光った演技を魅せてくれたので、退屈せずに見る事ができたのだ!(公園でのガングとボンゴの漫才シーンはいつ見ても笑ってしまうw)

かと思えば、本筋であるシリアスなパートもしっかりと的を外さずに抑えていた!「シリアスとギャグの緩急」がこの作品を上手く、暗くなりすぎず"見やすい"アニメに作り上げたのだ!

子供向けアニメでありながら、「死」という重いテーマを軽快なギャグを挟みつつもきっちり描いてゆき、死をただの死で終わらせない 本当に出来の良い作品だった!


ありがとう、ボンバーマンジェッターズ